BOSE in-ear headphones TriPort IE

前回「SONY MDR-EX90SL」のレビュー最後に予告したBOSE「TriPort IE」のレビューを今回はしてみたいと思います。予告通りになるとは自分ながら珍しいとは思いますが。。。例によって素人の使用した感想を書き連ねてみたいと思います。
≫BOSE in-ear headphones TriPort IEの製品情報
まず、TriPort IEのウリはなんと言っても『あの』BOSE社初のイヤーフォンだという事でしょう。これまで密閉型ヘッドフォン(QuietComfort 3、QuietComfort 2等)には定評があったBOSE社が満を持して発売したイヤーフォンです。期待するなという方が無理ですよね。
それで、実際使用した感想ですが、これは後に述べる装着感とも関係してきますが、正しく装着すればBOSEらしい音質が楽しめます。中低音に重心を置いた音は迫力があり、指向性を弱め、音の広がりを持たせます。しかし、これはBOSE社の製品全てに共通することだと思いますが、中低音への偏重は好みが別れるところではないでしょうか。しかし、価格の安いヘッドフォンの様に低音と高音部分のみ強調したのではなく、中高音もそれなりに品質が良い音を再現します。クラシック音楽等、静かで緩やかな音楽には向かないと思いますが、ロックやR&B等には最適なのではないかと思います。
次に装着感ですが、これがかなり独特です。海外メーカーの作るイヤーフォンは日本製に慣れていると戸惑ってしまうことが多いのですが、海外メーカーを使っている人でも戸惑うのでは?と思わせる程特徴のある装着方法を取っています。
最初に付けた時はSUREの製品のようにイヤーチップが大きいのかとも思いましたが、小さいイヤーチップに変えてもぴったりフィットしません。また、無理に耳の奥へ押し込むと今度は音質が激しく劣化してしまいました。これは、上の写真からも分かるようにシリコンチップの先端が細く伸びており、その先から音を出す仕組みになっています。このような形の場合は普通なら耳の形に沿うように曲がっていないと上手く耳にははまらないはずです。しかし、TriPort IEはそのような装着方法は取っておらず、耳に「引っ掛けて」聴く、という感じになっています。従って、装着感はかなり不安定で、動きにも弱いです。はっきりと言ってしまえば、通勤やジム等で使えるようなものではない、ということですね。室内で動きが少ない状況での使用を想定しているのだと思います。
基本コンセプトはイヤーフォンとしては全て共通だと思いますが、このTriPort IEはまさしく「耳元にBOSEのスピーカーを置いている感じ」だと思います。また、その装着感とは裏腹に、この特殊な形状のシリコンイヤーチップがかなりの遮音性を持っている、ということも特徴だと思います。音漏れが非常に少なく、一般的なイヤーチップのカナル型イヤーフォンよりも遮音性が優れています。
とまあ、ざっとTriPort IEについてのレビューをしてみましたが、正直なところ、その個性が悪い方向へ出てしまったんじゃないか、という感じがします。プロダクトデザインとしては最も多いであろう需要に対しての条件をクリアしていないように感じます。イヤーフォンが最も使われるシチュエーションは屋外でしょうから、せめて屋外の使用に問題なく使えるような形状デザインにしてもらいたかったな、と感じました。






コメント
Great work.
Posted by: Lali | 2008年10月29日 22:35