'06-'07のWRCが開幕してから早くも6戦が終了しました。今年はターマックの開催時期が春に集中したという事もあって、SUBARUは序盤戦は非常に苦しい状況ですね。しかも、元々ターマックをそれほど得手としていないSUBARUにあって、ペター・ソルベルグの不運の連続。今シーズンのインプレッサWRC2006の信頼度が低いのも気になります。
ここ数年のインプレッサの慢性的な弱点と言えば(障害物へのハードヒットは別として)、フロントグリルからのエアーインテークでほこりが目詰まりを起こしてパワーダウンしたり、最悪オーバーヒートする、という程度のものでした。ところが、今シーズンはギアボックス、ステアリング、ドライブシャフト等といったこれまでSUBARUではあまり考えられない部分のトラブルが続発しています。根本的な部分は全く違いますが、なんだかプジョーが207から307へベース車両を変更した2004年のシーズンの事を思い起こさせます。結局ギアボックストラブル多発による惨憺たる状況を改善できないまま、また、ドライバーとチームフロントとの確執を解消できないままプジョーはシーズンを終えました。
ではSUBARUはどうかというと、プジョー程悲観はしないで良さそうです。ワークスのフロント人事を大きく変更し、ドライバーとテクニカルスタッフとのバランスを上手くとる、という事を当面の目標とし、その反映としてインプレッサ WRC 2006のドライバーに適した開発を行っていくということです。
開発の手始めとしては、車体の設計からくるオーバーステアの解消が課題となるようです。近年のワークスのエースドライバーの特徴とも言えますが、昔のような激しい荷重移動による派手なドリフトは影を潜め、ペター・ソルベルグ、セバスチャン・ローブに代表される切れのある、フォーミュラのようなインをえぐる様な走りが主流の中で、オーバーステアは大きな障害となります。この点をどのような対策で乗り切るかが注目されます。
また、各パーツの信頼度、すなわち耐久性の向上も期待される所ですが、この辺りはSUBARUには実績があるので早急な対応をしてくるのではないでしょうか。

今後の開発成果が注目されるインプレッサWRC2006